園長のお話し

かおり幼稚園のかおり

 

 - 井石 彰

いろいろな植物がいっせいにきれいな花を咲かせています。子どもたちと散歩に出かけるのに、もってこいの季節になりました。花に近づいて行くと、それぞれの花からいろいろな香りが漂ってきます。その香りにひかれて、いろいろな虫たちも集まっています。

以前、ある方から「かおり幼稚園」の名称について、「どうして『かおり』って名前をつけたのですか」と聞かれたことがありました。そこで、名前の由来をお話しました。「かおり」というのは、聖書の中の「わたしたちは神に対するキリストの香りです」という言葉から取られたものです。「キリストの香り」とは、キリストにおける神さまの愛を伝える香りです。教会が幼稚園を始めたときに、そのような愛の香りのする保育をめざして「かおり幼稚園」とつけたのです。そして、幼稚園のシンボル・マークを花の香りにひかれて集まる「蝶(ちょう)」にしました。その「蝶」は、かわいい子どもたちに他なりません。

各幼稚園はそれぞれの歴史の中で培ってきた独自の「雰囲気」をもっていると言われます。そこには、各園における人間や子どもに対する見方があります。その人間観や子ども観がそれぞれの園の保育に大きく影響しています。それによって、子どもへの関わり方も違ってきます。「かおり幼稚園」は開園以来、キリスト教の人間観、子ども観をもとに保育を行ってきました。そして、神さまに命を与えられ、愛され、豊かな賜物を与えられている人間として、子どもたち一人ひとりを大切にする保育を心がけてきました。その中で、自分を大切にする心や人を思いやる心が育ち、共に生きることを喜ぶことができるようにと願ってきました。その愛の香りが「かおり幼稚園」の香りとなって、これからも子どもたち一人ひとりをやさしく包み、育んでいくことを心から願っています。

コロナウイルスの中で、心のつながりを

 

 - 井石 彰

新型コロナウイルスによる休園の中、家庭で過ごしている子どもは再び登園できる日を待ちながらこの時を過ごしていることと思います。家庭保育にご協力いただいている保護者の皆さまには、心からお礼を申し上げます。
今、新型コロナウイルスは私たちの生活に大きな影響を及ぼしています。感染予防のために、いわゆる「三密」を避け、人と人との間の距離を保つことが求められています。そのために集まることを避け、向き合って話をすることや一緒に食事をすることにも気を遣わなくてはなりません。そのような中、孤立するのを避けようと、インターネットのオンラインによる人との新たなつながり方も広がっています。
人は孤立しては生きてゆけません。そのため人とのつながりは欠かせません。しかも、そのつながりの中でも最も大切なのは、心のつながりです。相手のことを思いやる心のつながりは、コロナウイルスのような困難にも耐え,それを乗り越えてゆく力を与えてくれます。
そのような心のつながりこそ、今、求められているものではないでしょうか。
幼稚園はまもなく再開されると思います。しかし、再開後も感染の第二波、第三波に備えて予防に努めていかなければなりません。幼稚園では教室の換気を心がけて密室を避けることはできても、密集、密接を避けるための距離を保つことは難しいのが現実です。なぜなら、保育は子どもたちとのふれ合いそのものだからです。子どもたちも保育者やお友だちとのふれ合いの中で、愛と信頼による心のつながりを感じながら成長していきます。ですから、幼稚園としては感染予防に努めながらも、そのような心のつながりをつくり出すことを大切にしていきたいと思っています。どうぞ、保護者の皆さまのご理解とご協力をお願いいたします。