園長のお話し

かおり幼稚園のかおり

 

 - 井石 彰

いろいろな植物がいっせいにきれいな花を咲かせています。子どもたちと散歩に出かけるのに、もってこいの季節になりました。花に近づいて行くと、それぞれの花からいろいろな香りが漂ってきます。その香りにひかれて、いろいろな虫たちも集まっています。

以前、ある方から「かおり幼稚園」の名称について、「どうして『かおり』って名前をつけたのですか」と聞かれたことがありました。そこで、名前の由来をお話しました。「かおり」というのは、聖書の中の「わたしたちは神に対するキリストの香りです」という言葉から取られたものです。「キリストの香り」とは、キリストにおける神さまの愛を伝える香りです。教会が幼稚園を始めたときに、そのような愛の香りのする保育をめざして「かおり幼稚園」とつけたのです。そして、幼稚園のシンボル・マークを花の香りにひかれて集まる「蝶(ちょう)」にしました。その「蝶」は、かわいい子どもたちに他なりません。

各幼稚園はそれぞれの歴史の中で培ってきた独自の「雰囲気」をもっていると言われます。そこには、各園における人間や子どもに対する見方があります。その人間観や子ども観がそれぞれの園の保育に大きく影響しています。それによって、子どもへの関わり方も違ってきます。「かおり幼稚園」は開園以来、キリスト教の人間観、子ども観をもとに保育を行ってきました。そして、神さまに命を与えられ、愛され、豊かな賜物を与えられている人間として、子どもたち一人ひとりを大切にする保育を心がけてきました。その中で、自分を大切にする心や人を思いやる心が育ち、共に生きることを喜ぶことができるようにと願ってきました。その愛の香りが「かおり幼稚園」の香りとなって、これからも子どもたち一人ひとりをやさしく包み、育んでいくことを心から願っています。